「森」の園庭

2012-06-29


昨日に続き、本日(2012年6月29日(金))も読売新聞朝刊16面
「教育ルネサンス」
シリーズ:保育新時代より

本日は横浜市の「川和保育園」が注目されています。

1000平方メートルの園庭には、木々が茂り、水が流れ、まるで森のようだという。

ツリーハウスや吊り橋、木製の大型遊具、水飲み場などがあり、園児たちは保育士に頼らず自分たちで夢中で遊んでいるとか。

同園の園長さんの言葉が印象的です。

「骨折までは許してほしい」

入園前に園庭保育についての説明でこのように了解を求めているようです。

もちろん、事故やケガはないにこしたことはありません。

しかし、自分の幼少期を振り返ってみれば、現在よりはまだ「外」での遊び場があり、大小さまざまな傷を負いながらも外で遊んでいました。

五感をフル稼働し、時に危険と隣り合わせとなりながら、時に役割を分担したチームで、「遊ぶ」!

そうした生の体験を通して、実に多くのことを学ぶことができます。

体力、運動能力だけでなく、想像力や創造力、危険回避能力、協調性やコミュニケーション力などというのもあるでしょうか。

最近の日本の生徒(子供たちだけじゃないですかね!?)の弱い部分といわれているものばかりですね。

当然、そうした経験で培われてきていたものですから、そうした経験が減少したことで弱くなっているのでしょう。

とはいえ、都市部では、思いっきり、のびのびと、体を動かして遊べる場所は限られている・・・

そろそろ花火が似合う季節ですが、近所で気軽に花火を楽しむ場所もないという方も多いのではないでしょうか。

そうした都市環境の中で、保育園や幼稚園など公共教育機関が、こうした機会、環境の提供をしていくというのは、こうした問題のまずひとつの処方箋となり得るのではないでしょうか。

さまざまな部分で、これまで「考え方」の見直しが盛んに叫ばれていますが、社会形成の根幹ともいうべき人材育成。
その手段としての教育。
その機会・環境提供としての学校。
これまでの伝統・慣習ばかりにとらわれず時にドラスティックに変化することも厭わない姿勢で子供たちの成育環境について議論し、整備していかなければ、これからの社会はどうなってしまうのでしょうか。

何よりも、危険を限りなく排除し、ノイズがほとんどない「温室」の中で、表面的に「お行儀よく」、受験で成功するためだけの学習ばかりをし続けたその先に、子供たちの幸せがあるのでしょうか。
何よりも、そうした学習を通して、混迷を極める社会の中で、力強くかつしなやかに生きていく力が養えるのでしょうか。

そういえば、「森」のような保育園といえば、その名もズバリ「森のようちえん」というのがありますが、ご存知ですか?
園庭が森のようになっているのではなく、森そのものを園庭のようにして利用する、それが「森のようちえん」。
大変、興味深い取り組みです。

当塾でも、今度五感をフル稼働して活動する体験型学習の機会を設けたいと考えています。
山村、農業、牧畜などの体験。
神社仏閣での修行体験などというのも良いでしょうか。

そうした「遊び」の大切さは私たちオトナがもっともっと再発見するべきだと、特に、良くも悪くも生真面目になりがちな私たち日本人にとってそれは非常に重要なことだと思います。

【参考】
『森のようちえん』
http://www.morinoyouchien.org/

『よみたん自然学校』
http://yomitan-ns.org/home.html

『川和保育園』
http://www.kawawa-hoikuen.ed.jp/

TOPページに戻る



                 
Copyright(c) 2012 Learning-Labo by STcommunity All Rights Reserved. Designed by o2BusinessTheme