日本の競争力

2012-06-02

昨日(2012年6月1日)の読売新聞朝刊1面にこんな記事がありました。

「留学1000人に年100万円」
「民間寄付で200億円基金」
「4~6年支給検討」

という見出しの、大学生の海外留学促進のための奨学基金設立に関する記事です。

文部科学省が働きかけて大企業などから資金を集め、年間1000人を海外に送り出す計画らしい。

記事には、日本人の海外留学は、2004年の8万2945人をピークに年々減少し、2009年には6万人を割り込んだとか。

グローバル社会で活躍する人材の育成というのがこのプロジェクトの目的かと思われますが、これに関連した記事が9面(経済)にもありました。

「日本競争力 低下27位」

という見出しの記事。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120531-OYT1T01124.htm

スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(IMD)が発表した2012年の世界競争力ランキングで、日本は昨年より順位を1つ下げた27位だったとのこと。

分野別ランキングで日本はエネルギー、通信、教育などの「インフラ」が11位から17位に、「ビジネスの効率性」が27位から33位になったことが総合順位を下げることに大きく影響したということです。
ちなみに、アジア各国・地域は日本よりも順位が上がったとのこと。

こうした話題は、今や決して珍しいものではありません。
中国をはじめとしてアジア各国・地域がどんどん経済発展してきているのが現状です。

ちなみに、アジア各国・地域の学生の海外留学は積極的に促進され、毎年多くの学生が欧米諸国に留学しているようですから、こうした状況を受けているかいないかは分かりませんが、日本も徐々に減っている海外留学生をもっと増やしていこうという流れは、出てきて当然とも考えられます。

このランキングは31日に発表されたとのことで、だから、先の記事も取りあげられたのでしょうかね。
「日本だって負けていられない!」
「こんなプロジェクトがすでに始動してるんだ!」
って。

さてさて、留学に関してですが、留学はともすると優秀な人材の海外流出につながるとの意見を聞くこともあります。

しかし、海外留学をした人すべてが日本を離れてしまうわけではありません。

というより、留学を促進するとともに、留学によって磨かれた力を日本の国益にも活かせるようにしていくことこそ重要なことではないでしょうか。

そのためには日本国内をもっともっと魅力的なものにしていこうという流れとともに、優秀な人材の育成のために、海外留学もその選択肢の一つとして、国としても、日本企業としても、あるいは、個人としても、それを支援する。

そうした国や地域を挙げての連係がなければ、こうした支援も単に個人の成り上がりの手段としてだけ機能することになってしまうのではないでしょうか。
日本が、日本企業が、魅力的な在り方をしていこうとしていなければ、優秀な人材は、より良い環境を求めて「外」に流れていくでしょう。
そうした動きを促進させてしまうことにこのプロジェクトが働いてはモッタイナイ。

是非とも、この国を、この社会をより良くするグローバルな人財の育成を支援して頂きたいものです。

かくいう私たちももちろんその一役が担えればと思っています。
現段階では、基金に参加することは出来ませんが、近い将来留学をしたいと考える人の具体的なサポートが出来るようにしたいと考えています。
現時点では、やはり単なる日本の「受験型学力」にばかり固執しない学習の提案が、私たちが出来るグローバルな人財育成への寄与だと思います。
こうしたグローバルな人財育成の下地を作ることこそ、私たちの「基礎講座」の基本理念ですから。

教育は大変時間のかかる中長期的な営みです。

しかし、日本の現状を鑑みれば、日本の20年後30年後を考えれば、小手先の、短期的な成果にばかり固執せずに、ドラスティックな動きを取ることも必要なのではないでしょうか。

さて、あなたは一個人としてどうしますか?

何となくこれまでの慣習に則って、日本の受験競争で勝ち抜く道を選ぶか、それとも、もう少し広い視野を持って海外の大学も選択肢とするか。

どちらが正解ということは決してありません。

大切なのは、自分で情報を集め、考え、決断していくこと。

自分や、自分たちの、今を、これからをきちんと考えて「答え」を見出していく姿勢こそがグローバルな社会でも生き抜いていける人財に不可欠な要素だと、私は思います。

みなさんはどうお考えですか?


                 
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