読書の誘い

2012-05-23

本日(2012年5月23日(水))は新聞記事からもう一話題。

読売新聞朝刊14面「教育ルネサンス」
「学べる図書館」シリーズの記事。

本日は、小学校での事例が掲載されていました。

入学当初から図書館を使った学習、読書について上級生や保護者のサークルなどが活動し、新入生たちが抵抗感なく、ある意味自然に図書館を利用し、読書に親しむ環境を作っているという事例です。

確かに本を読むのは学習という面でも良いとされているものですし、多くのが「本を読みなさい」と言われた経験が一度や二度あるのではないでしょうか。

でも、「本を読みなさい」といって本を読むようになるのであれば、こんな楽で、良いことはないでしょう。

勉強も同じです。

「勉強しなさい!」といって勉強をするようであれば、そもそも「勉強しなさい!」と言わざるを得ない状況ではないのかもしれません。
やる時はきちんとやれるという状況があるのでしょう。

多くの保護者様から聞く、この悩み。
「うちの子全然勉強しなくて・・・」
「うちの子全然本読まなくて・・・」

こんな風には考えられないでしょうか。

そもそも子供たちは小さい頃から周りの大人の真似をして成長していきます。
そして、色々なことにもともと興味がひかれやすい状態にあります。

いつの頃からが学ぶということが何となく嫌な、難しい、避けたいものになってしまっている。

そうであれば、そうした学習を自分でもやってみようかという環境を整備することで、自然とわき起こっていたはずの知的好奇心を取り戻すようにする。

読書だって、周りの人が楽しそうに本に触れ、図書館がどこにあって、どんな風に使えばいいかが分かって、世の中にどんな本があるのかが分かれば、少なくとも図書館や本が身近な存在ではないという状況にはならないのではないでしょうか。

この記事がそのことを証明してくれていると思います。

学校で、日常生活の中で、解決出来ないこと、知りたいこと、何か文章をまとめなければならない時、みなさんはどうしますか?

今ではネットもあるので多くのことはすぐにその場で調べることも可能でしょう。

でも、そうした情報を検索する、情報をもとに何かをじっくり考える時に、活字の書籍を活用すること、そして、手元にはなかなか置けない書籍が集まっている図書館という場、これらが選択肢の一つとしてもっともっと上げってくるようになると、わたしたちの学習観も大分変ると思います。

学習や何かの行動と続けていくため必要なことに、よく「やる気」とか「目的意識」が挙げられます。
わたしは、さらに、「役に立つ」という実感、有用感というのが大切だと思います。

もちろん趣味のように何かをやっていることそれ自体が楽しくてついついやってしまうということもあります。
ただ学習などはその上に「こうすると、これを知っているとこういう時に『役に立つ』」という実感が伴っていなければ、その行動を続けることは難しいのではないでしょうか。

しかし、そうしたことは、コトバで言われても「なるほど」とは思っても、自分の行動を変えることには直接つながらないことも多いと思います。

世のサラリーマンたち向けにある無数の研修やセミナーでも、いろいろな気付きを得られるものはあっても、それが自分の行動変革にまで結び付くというものは案外少ないかもしれません。
(わずかですが、わたしくもいくつかの研究やセミナーに参加して事があるので、一応実感と伴った感想です)

であれば、どうするか。
子供の場合は特に、すぐに実践できる環境を整えておくことが大切でしょう。
そして、その利用方法など技術面もきちんとサポートしてあげることが大切だと思います。

とにかく自分でやらせて、やれたものを「ほめる」というのはコーチングなどを持ち出すまでもなく、多くの場面で言われ、利用されている手法です。

そうしたモチベーションを上げることと連動し、しっかりとした技術指導(自分でも出来るという状態にするもの)もなければ、何となく「楽しい」だけで、それ以上でもそれ以下でもないものになってしまいます。

この記事から得られるキーワード。

「環境の整備」
「おもしろさ」(楽しさ)
「役に立つ」(有用感)

これらが上手く機能することで、たとえどういった学習であっても、意味のある学習を進められ、さらに結果もきちんと出すことが出来るものとなるのではないでしょうか。

みなさんは、この話題どのように考えますか?

ご意見・ご感想、ぜひお聞かせ下さい。

同一のテーマに対して、いろんな人が色んな立場から意見を交換することは、学習という面でも非常に大切なことだと思います。
そうした考えのもと当塾は運営しております。
特に、「基礎講座」に関しては、直接そうしたテーマを持ち込んだ授業を設計しておりますので、ご興味ご関心のある方は、ご参加下さるとお互いにとって大変有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか。


                 
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