中学生男子の作品(『君たちはどう生きるか』の読書感想文)

2014-09-18

『君たちはどう生きるか』の「輪読」単元が終了し、
読書感想文を書いてもらいました。

講師から提示した条件はただ1点のみ。

それは「自分はどう生きるのか」について記すこと。

この受講生は本の内容から、きちんと自分のことをふりかえり、
これからどうしていくかという視点で自分の思いをつづってくれました。
非常に個人的な体験が記されていることもあり、全文を紹介することはできませんが、
その1節をご紹介します。


【作品の1節】
 僕は「君たちはどう生きるか」という本を読んだ。まず題名を見て思ったことがある。「僕はどういきるか」ということだ。今後どう生きるかなんて、これまで考えたこともなかった。こんな題名の本が一体どんな物語を語るのか、少し興味を持った。しかし、「人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問が社会科学的認識は何かという・・・」という堅苦しい記述を見て、あまり面白くない物語のような感じがして、つまらない本なのだと思ってしまった。
 ところが、目次の見出しを見てみると、不思議と読みたくなるような気持ちになった。一度本を開いて読みさえすれば、あとは自分の好奇心にまかせてどんどん読んでいける。さらに、第三者の立場で出来事をまとめ大切なポイントをおさえたり、冷静な意見を出してくれる「おじさんのノート」という部分があるのでとても読みやすかった。
 この本には、日常の学校生活での出来事から何を学ぶことが出来るか、という筆者の思いが感じられる。身近な学校で起こる友情関係や主人公の心境の変化について、印象に残った場面がいくつもあった。たとえば、山口が浦川君をいじめている時に「山口、卑怯だぞ」と勇気ある行動をとれた北見君は素晴らしいと思った。
(中略)
 僕は、この本の筆者の「君はどう生きるか」という問いに対する答えとして、こんなことを思いついた。最初はどうでもいいものだと、考えることすらしていなかった。けれど、この本を読みながら考えていくと、やはり、仲間を大切にして、向かってくる問題を一緒に越えていくような生き方をしたい、とそう思うようになった。

本書では、非常に哲学的な話が展開されている箇所もあり、一見すると大変「難しい」という印象を与えるのかもしれません。
でも、この受講生が感じてくれたように、実はとても身近な、でも根源的に大切な「友情」や「人間関係」の問題が、同年代の登場人物たちの言動を通して目の前に立ち現れてきます。これらについて、考えなければ考えないで「ごくふつうに」暮らしていくことは可能なのかもしれません。しかし、日常の中でもたびたび遭遇するこうした問題にある程度敏感に反応ができ、さらには自分の立ち位置が明確にできるというのは、これからの社会を生きていく、あるいは、創っていく世代の人たちにとっては不可欠なことであろうと、私たちは考えています。
今回の「輪読」および「読書感想文」がそうしたことを考える一つのきっかけとなったのであれば、私たちにとってはこれ以上ない喜びです。

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